ターンオーバーとは?肌の生まれ変わりを薬剤師がわかりやすく解説

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肌は“生まれ変わり”をくり返している

「肌のターンオーバー」という言葉、聞いたことはあるけど何となくしか分からない…という方も多いのではないでしょうか。

実は、ターンオーバーとは肌が新しく生まれ変わるサイクルのこと。
この仕組みがうまく働いていると、肌は常に健康な状態を保ち、
逆に乱れると、ニキビ・乾燥・くすみなどのトラブルが起こりやすくなります。

薬剤師の立場から、ターンオーバーの正体と整える方法をわかりやすく解説していきます。

ターンオーバーとは?

私たちの肌の表面(表皮)は、約0.2mmほどの薄い層ですが、
常に新しい細胞が生まれ、古い細胞が押し上げられて剥がれ落ちるというサイクルを繰り返しています。

この一連の流れを「ターンオーバー(skin turnover)」と呼びます。

健康な肌では、このサイクルが約28日周期でスムーズに回っています。
つまり、約1か月で古い角質が新しい肌に生まれ変わるというわけです。

ターンオーバーが乱れる原因

ターンオーバーは、加齢や生活習慣によって簡単に乱れてしまいます。
特に現代の男性は、ストレスや睡眠不足、紫外線などの影響を受けやすく、
周期が乱れやすい傾向にあります。

主な乱れの原因

  • 睡眠不足・不規則な生活
  • 紫外線ダメージ
  • 乾燥によるバリア機能の低下
  • 加齢による代謝の低下
  • 間違ったスキンケア(洗いすぎ・摩擦など)

ターンオーバーが遅くなると、古い角質が肌表面に残りやすくなり、
毛穴詰まりやくすみ、ニキビなどの原因になります。

逆に、ピーリングなどで過剰に促進しすぎると、
未成熟な細胞が表面に出てしまい、敏感肌や赤みのリスクも。

ターンオーバーが整っている肌の特徴

  • 肌が明るく透明感がある
  • 化粧水がなじみやすい
  • ニキビ・吹き出物ができにくい
  • カミソリ負けや乾燥が起きにくい

ターンオーバーが安定している肌は、水分と油分のバランスが整い、外からの刺激にも強い状態です。
つまり、“肌の調子がいい”と感じるときは、ターンオーバーが正常に働いている証拠なんです。

ターンオーバーを整える3つのポイント

① 保湿をしっかり行う

乾燥はターンオーバーの乱れを招く最大の敵。
セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなどの保湿成分入りスキンケアを取り入れて、角層をうるおいで満たしましょう。

② 紫外線対策をする

紫外線は肌細胞のDNAを傷つけ、ターンオーバーを遅らせる原因に。
季節を問わず、日焼け止め(SPF30以上)を使うことが大切です。

③ 睡眠と食事のリズムを整える

肌の再生は、主に夜の睡眠中(22〜2時頃)に活発になります。
また、タンパク質・ビタミンA・C・E・亜鉛など、肌を作る栄養素をバランスよく摂ることも重要です。

ターンオーバーを整えるおすすめ成分

薬剤師の視点から見て、ターンオーバーをサポートする代表的な成分は以下の通りです👇

成分名期待できる効果
ビタミンC誘導体抗酸化作用・メラニン抑制・肌代謝の促進
ナイアシンアミド皮脂バランスの調整・バリア機能の回復
グリチルリチン酸2K炎症を抑え、肌荒れを防ぐ
セラミド保湿・角層バリアの強化

これらの成分が入っている化粧水や乳液を選ぶことで、
スキンケアからもターンオーバーをサポートできます。

薬剤師からのアドバイス

「ターンオーバーを早めたい」と思って、ピーリングやスクラブを頻繁に使う方もいますが、
やりすぎは逆効果です。

肌の再生には適度なサイクルとバリア機能が不可欠。
焦らずに、毎日のスキンケアと生活習慣を整えることが、結果的に一番の近道です。

まとめ

ターンオーバーとは、肌が自ら新しく生まれ変わる仕組みのこと。
このサイクルを整えることで、乾燥・くすみ・ニキビなど、あらゆる肌トラブルを予防できます。

保湿・紫外線対策・生活リズムを見直して、
「肌の生まれ変わり」を味方につけましょう。

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この記事を書いた人

薬剤師として働きながら、男性のスキンケア・身だしなみケアの情報を発信しています。
「何から始めたらいいの?」「面倒だけどちゃんとしたい」そんな方に向けて、薬剤師ならではの視点でわかりやすく解説していきます。
男性でも、自分の肌を大切にしたい時代。忙しい中でも続けやすいケア方法をご紹介していきます!

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