「アルコールフリー」って何?
化粧水や乳液のパッケージでよく見かける「アルコールフリー」。
なんとなく“肌に優しそう”というイメージはありますが、
そもそもアルコールってスキンケアに必要なの?と思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、アルコールフリー化粧品とは「エタノールなどの揮発性アルコールを含まない製品」のことです。
アルコールを使わないことで、刺激が少なく、乾燥やピリつきが起きにくいのが特徴です。
スキンケアで使われるアルコールの役割
スキンケアに使われるアルコール(主にエタノール)には、こんな役割があります👇
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| ① 使用感を軽くする | ベタつきを防ぎ、さっぱり仕上げる |
| ② 防腐・殺菌作用 | 成分の品質を保つため |
| ③ 有効成分の浸透を助ける | 肌の表面をやわらかくして成分を浸透させる |
💬 薬剤師コメント:
「アルコール自体が悪いわけではなく、使う目的によっては必要な成分でもあります。
ただし、敏感肌や乾燥肌の方には刺激になることもあるため注意が必要です。」
アルコールフリーが向いている人・そうでない人
| タイプ | 向いている人 | 理由 |
|---|---|---|
| ✅ アルコールフリー | 敏感肌、乾燥肌、アトピー傾向の人 | 刺激や乾燥を防ぎたい |
| 🚫 アルコール配合OK | 脂性肌、ベタつきが気になる人 | さっぱり感を求めるときに◎ |
💬 薬剤師コメント:
「アルコールフリー=すべての人に最適、ではありません。
肌質に合わせて使い分けるのが大切です。」
注意点:「アルコールフリー」と「無添加」は別物
よく混同されがちですが、“アルコールフリー”=“無添加”ではありません。
「アルコールフリー」はあくまで“エタノールなどの揮発性アルコールを使っていない”という意味。
他の添加物(防腐剤・香料・界面活性剤など)が入っていることもあります。
💬 薬剤師コメント:
「“アルコールフリーだから安心”と油断せず、
全成分表示をチェックする習慣をつけると、肌トラブルを防げます。」
アルコールフリー化粧品の選び方
- 「アルコールフリー」「無香料」「低刺激」と明記された製品を選ぶ
- 化粧水・乳液ともに“敏感肌用シリーズ”を選ぶと失敗しにくい
- 夏や皮脂の多い時期は、さっぱりタイプの保湿剤と組み合わせるのがおすすめ
💬 薬剤師コメント:
「同じ“アルコールフリー”でも、保湿力や使用感はブランドによってかなり違います。
“敏感肌用シリーズ”の中から、季節や肌状態に合わせて使い分けるのがポイントです。」
まとめ
- 「アルコールフリー」とは、エタノールなどの揮発性アルコールを含まない製品のこと
- 敏感肌・乾燥肌の人におすすめだが、脂性肌にはさっぱり感が物足りないことも
- 肌質に合わせて、“フリーだから良い”ではなく“自分に合うかどうか”で選ぶのが大切
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