ノンコメドジェニックって何?ニキビ肌に向いてる理由を薬剤師が解説

目次

ノンコメドジェニックとは?

「ノンコメドジェニック」とは、毛穴の詰まり(コメド)を起こしにくい処方のことを意味します。
「コメド(comedone)」とは、皮脂や角質が毛穴に詰まってできるニキビの初期段階。
つまり、ノンコメドジェニック処方の化粧品は「ニキビの原因になりにくい」よう設計されたものです。

この表示はメーカーの自主基準ではなく、人の皮膚でコメド形成試験を行い、毛穴の詰まりが生じにくいと確認された製品のみに使われます。

ニキビ肌に向いている理由

ノンコメドジェニック処方の最大の特徴は、皮脂バランスを崩さずに保湿できること
ニキビは「皮脂の過剰分泌」「毛穴の詰まり」「アクネ菌の繁殖」など複合的な原因で起こります。
このうち「毛穴の詰まり」を予防できる点が、ノンコメドジェニックの大きなメリットです。

たとえば、

  • 油分を最小限に抑えたジェル・ローションタイプ
  • 鉱物油や重いオイルを含まない設計
  • 角質を柔らかく保つ保湿成分(グリセリン・BGなど)を配合

といった特徴を持つ製品が多く、ニキビ肌・脂性肌の男性に特に適しています。

注意すべきポイント

「ノンコメドジェニック=絶対にニキビができない」という意味ではありません。
皮膚テストは限定的条件下で行われるため、個人差や使用環境によって結果は異なります
また、同じブランドでもアイテムごとに処方が異なるため、表示をよく確認することが大切です。

特に、

  • 保湿を怠ると皮脂分泌が逆に増える
  • 強い洗顔やアルコール成分で乾燥が悪化する
    といった「間接的なニキビ要因」にも注意が必要です。

薬剤師からのアドバイス

もしドラッグストアで選ぶなら、“ノンコメドジェニックテスト済み” の表記がある化粧水・乳液をチェックしてみましょう。
メンズスキンケアでおすすめなのは以下のようなタイプです。

  • ベタつかず軽い使用感のジェル乳液
  • オイルフリーでアルコール控えめの化粧水
  • 「医薬部外品」で有効成分(グリチルリチン酸など)を配合したもの

ノンコメドジェニック処方の製品を使うことで、
ニキビの原因を減らしつつ健やかな肌バランスを保つことができます。

まとめ

ノンコメドジェニックは、
「毛穴の詰まりを起こしにくい=ニキビの発生リスクを減らす」
という科学的根拠に基づいた表示です。

ただし、“ニキビが完全にできない” わけではなく、
スキンケアの基本(洗顔・保湿・UVケア)を整えることが何より重要です。

薬剤師の視点からも、日々のケアにノンコメドジェニック処方を取り入れることは、
男性の肌トラブル予防に非常に有効だと言えます。

・「ビタミンC誘導体ってなに?薬剤師がやさしく解説」

・「アルコールフリー化粧品ってどういう意味?薬剤師がやさしく解説」

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この記事を書いた人

薬剤師として働きながら、男性のスキンケア・身だしなみケアの情報を発信しています。
「何から始めたらいいの?」「面倒だけどちゃんとしたい」そんな方に向けて、薬剤師ならではの視点でわかりやすく解説していきます。
男性でも、自分の肌を大切にしたい時代。忙しい中でも続けやすいケア方法をご紹介していきます!

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