「どれが一番いいの?」と聞かれる3大保湿成分
化粧水や乳液のパッケージでよく見かける「ヒアルロン酸」「セラミド」「コラーゲン」。
どれも“保湿成分”と書かれていますが、実は働き方が少しずつ違います。
ドラッグストアでも「どれを選べばいいの?」とよく質問を受けますが、
結論から言うと、肌質や目的によっておすすめの成分が変わります。
それぞれの役割と特徴
| 成分名 | 主な働き | 得意な肌タイプ | 特徴的な使い心地 |
|---|---|---|---|
| ヒアルロン酸 | 水分を抱え込んで保湿 | 乾燥肌・インナードライ肌 | しっとり・もっちり系の仕上がり |
| セラミド | 肌のバリア機能を守る | 敏感肌・乾燥肌 | なめらか・しっとり感が長持ち |
| コラーゲン | ハリ・弾力を与える | 加齢肌・ハリ不足肌 | 少し重めのしっとり感 |
💬 薬剤師コメント:
「簡単に言うと、ヒアルロン酸=水分補給、セラミド=バリア保護、コラーゲン=ハリです。
スキンケアの目的に合わせて選ぶと効果的ですよ。」
それぞれの成分のしくみをもう少し詳しく
ヒアルロン酸
1gで6リットルもの水分を抱え込むほど保湿力が高い成分。
乾燥しやすい季節やエアコン下での保湿におすすめです。
ただし、肌表面にとどまるタイプが多いため、乳液やクリームでフタをしてあげると◎。
セラミド
角層のすき間を埋めて水分を逃がさない、“肌のバリア”の主役成分。
加齢や乾燥で減少しやすく、敏感肌・乾燥肌の人には必須。
特に「ヒト型セラミド」と書かれているものは、肌なじみが良くておすすめです。
💬 薬剤師コメント:
「実際、乾燥やかゆみの相談がある方の多くは“セラミド不足”です。
敏感肌用の保湿アイテムには、ほとんどセラミドが入っています。」
コラーゲン
肌の弾力を支えるタンパク質で、年齢とともに減少していく成分。
化粧品に配合されるコラーゲンは、保湿によってハリのある肌をサポートするのが目的です。
内側からのハリを求める場合は、スキンケアとあわせてコラーゲンサプリや食事も意識すると効果的です。
どれを選ぶべき?薬剤師がタイプ別に解説
| 肌タイプ | おすすめ成分 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 乾燥肌 | セラミド+ヒアルロン酸 | 保湿力重視でしっとりタイプを選ぶ |
| 敏感肌 | セラミド | アルコール・香料フリーをチェック |
| 脂性肌 | ヒアルロン酸 | さっぱりタイプのローションが◎ |
| 加齢肌 | コラーゲン+セラミド | ハリ感・弾力アップを狙う |
💬 薬剤師コメント:
「基本的に“乾燥・敏感肌=セラミド”、
“水分不足=ヒアルロン酸”、
“ハリ不足=コラーゲン”を目安にすれば間違いありません。」
まとめ
- 3つとも“保湿成分”だが、働き方はそれぞれ違う
- 乾燥や年齢サインなど、自分の肌悩みに合った成分を選ぶのがポイント
- セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンを組み合わせて使うのも◎
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