「薬用」って書いてあるけど、何が違うの?
ドラッグストアで化粧水や洗顔料を見ていると、よく「薬用」と書かれた商品を見かけますよね。
なんとなく“効果がありそう”というイメージはあっても、実際の違いを説明できる人は少ないと思います。
結論から言うと、「薬用スキンケア」とは、有効成分が配合された“医薬部外品”のことです。
つまり、「化粧品」より効果が期待できるけれど、「薬」ほど強くはない」という中間的な位置づけです。
医薬部外品(薬用)と化粧品の違い
| 種類 | 主な目的 | 効果・効能 | 承認の必要性 |
|---|---|---|---|
| 化粧品 | 肌や髪を清潔に・すこやかに保つ | 効果は緩やか | 届出のみ |
| 医薬部外品(薬用) | 特定の肌トラブルを防ぐ | 効果が認められている有効成分を配合 | 厚生労働省の承認が必要 |
| 医薬品 | 症状の治療 | 医薬品成分を使用 | 厚生労働省の厳しい審査 |
💬 薬剤師コメント:
「“薬用”とついていても、あくまで“予防”や“軽い改善”が目的。治療ではないので、肌トラブルがひどいときは皮膚科を受診してくださいね。」
どんなときに「薬用スキンケア」を選べばいい?
薬用タイプは、ニキビ・肌荒れ・シミ・体臭など“特定の悩み”をケアしたいときにおすすめです。
たとえば…
- 薬用化粧水: ニキビ・肌荒れ予防(グリチルリチン酸ジカリウムなど)
- 薬用美白美容液: メラニンの生成を抑えてシミを防ぐ(トラネキサム酸など)
- 薬用ボディソープ: 体臭・汗臭を防ぐ(イソプロピルメチルフェノールなど)
注意点:薬用=肌に優しいではない
「薬用=安全・低刺激」と誤解されがちですが、有効成分が合わない人もいます。
敏感肌の方は、「無香料・アルコールフリー・低刺激性」といった表記もチェックしましょう。
💬 薬剤師コメント:
「薬用でも肌にピリつきを感じることがあります。新しいアイテムを使うときは“顔全体に使う前にパッチテスト”がおすすめです。」
まとめ
- 「薬用」は、効果が認められた有効成分を配合している医薬部外品
- 「化粧品」より効能があり、「薬」ほど強くない中間的存在
- 肌荒れ・ニキビ・シミなど、特定の悩み対策に使うのが効果的
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